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すぐに使える! チーム・ダンスエアロビックを使った授業例

中学校体育の授業づくり 楽しくできる“現代的なリズムのダンス” チーム・ダンスエアロビック

日本エアロビック連盟では、学校での体育授業に活用できる教材「中学校体育の授業づくり 楽しくできる“現代的なリズムのダンス” チーム・ダンスエアロビック」ブックレットをつくりました。この中でチーム・ダンスエアロビックの基本から、実際の授業のすすめ方まで詳細に解説しています。
その教材の全ページはPDFで公開しています。
ここではその一部をご紹介しましょう。

「中学校体育の授業づくり 楽しくできる“現代的なリズムのダンス”
チーム・ダンスエアロビック」

執筆・協力
山本清文 花園大学教授
高岡綾子 鹿児島大学 非常勤講師
加藤勇之助 筑波大学附属駒場中・高等学校 教諭

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チーム・ダンスエアロビックの特性  踊る!創る!見る!

テーマ性や自由なルーティン(振付、演技)を音楽のビートに合わせて、チームで楽しく踊る「チーム・ダンスエアロビック」。その特性として、次の3つ「踊る」「創る」「見る」の要素が挙げられます。

チーム・ダンスエアロビックの3要素

踊る
  • 音楽のビートにのって弾みながら踊る楽しさ
  • テーマやイメージを自分に投影して踊る楽しさ
  • 仲間との一体感を感じながら踊る楽しさ
創る
  • 音楽を選んでテーマやイメージを自由に作る面白さ
  • 基本の動きを発展させて、個性的な作品を創り上げる楽しさ
  • 仲間とコミュケーションを取りながら、創作する楽しさや充実感
見る
  • 同じ素材を変化発展させることで、様々な作品ができることを発見する面白さ
  • 人の動きから、イメージやねらいを感じとり、それを共有する喜び

エアロビック動作の基本要素 「姿勢」と「ビート・テクニック」

エアロビックはステップだけでなく、ジャンプや腕立てなど様々な動きの全てを音楽のビートにのって行います。これを「ビート・テクニック」といいます。
姿勢は、体の重心を引き上げる気持ちで胸を張って背筋を伸ばします。頭から足まで真っすぐ立つことが基本姿勢になります。
基本となるステップを行う際には、腰が反ったり、背中が丸まったり、アゴが上がったりしないように、姿勢を意識して動くことが大切です。

隊形(フォーメーション)を変化させてダイナミックに

チーム・ダンスエアロビックは、シンプルなステップを様々な隊形を組んで見せることで、作品として表現します。立ち位置の決まった隊形と隊形を、大きく移動しながら繋げることでダイナミックな流れが生まれます。

【例:隊形の変化】

例:隊形の変化

【例:隊形の移動】

例:隊形の移動

8ビートが刻める ビートがはっきりした曲を選ぼう

ダンスにとって音楽は大切な要素。エアロビックでは1分間に130拍から150拍のテンポで、規則的に8カウントが刻めるものが最適です。作品のテーマに沿ったものでテンポが合えば、ロック、ポップス、ユーロビート、ラテン、ゴスペル、アニメソングなどなんでも使用することができます。
こんな曲がピッタリ!

【中学校ダンスエアロビック】
KICK BOX 17

KICK BOX 17
商品番号;2084
BPM130~137,139~155

パンチの利いた印象的なフレーズの曲がいっぱい!動きやポーズがイメージしやすい、想像力が触発されるCD

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KAZE NI NARITAI

KAZE NI NARITAI
商品番号;1918
BPM128~135

明るいラテン系の曲が多いので国やアニマルetc..色々なテーマをイメージしやすく、発表会でも楽しい衣装を着たくなりそう?

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AEROSONIC 01

AEROSONIC 01
商品番号;1775
BPM155均一

日本の曲のカバーが多いのでノリやすい!速いテンポで走ったり、弾んだり止まったりといった緩急のある動きがピッタリ

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【エアロビックは音楽が命】

体つくりの授業ではビートが刻めるリズムがはっきりした曲を選ぼう。
こんな曲がピッタリ!

SPLASH! Vol 3
【小学生におすすめ】

SPLASH! Vol 3
商品番号;1666
BPM128

スペースを大きく使ってのびのび運動するチームエアロビックにピッタリの明るい曲調。カノンでのポーズもバッチリ決まりそう

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RADIO HITS 11 CARDIO
【中学生におすすめ】

RADIO HITS 11 CARDIO
商品番号;2016
BPM140~155

聞き覚えのあるヒット曲がうれしい構成で、シンプルなステップものりのりで楽しめるCD。男女問わずかっこよく動ける1枚!

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SUPER STAR MEGAMEDLEY 6
【高校生におすすめ】

SUPER STAR MEGAMEDLEY 6
商品番号;2067
BPM130均一

タイトル通りスーパースターの曲のメドレーでウキウキしそう。個性的な腕の動きを創作しながらペアやチームでも楽しめるCD

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自由な発想で作品のイメージをふくらまそう! フリーパート

フリーパートは、エアロビック固有のステップだけでなく、他のダンスやスポーツを模倣した動き、人を組体操のように持ち上げるリフトなど、自由な発想でユニークな動きを構成します。
例:タッチなど交流
  高さを出して(リフト)

授業のすすめ方

8時間目に発表会まで行う授業計画の段階的な学習内容のねらいは次のように設定できます。

段階 学習内容とねらい
1~2
時間目
エアロビックの基本を学ぶ
  • 単元全体の学習のすすめ方を理解する。
  • エアロビックの特性を理解し、6つの基本ステップを学習する。
  • 6つの基本ステップを連結して音楽のリズムに合わせて一連の流れで動く。
3~7
時間目
チームで作品を創作する
  • グループに分かれて隊形を変化させながら動く。
  • グループごとにイメージやテーマを決める。
  • 音楽のフレーズと動きがマッチするようにルーティンをまとめる。
  • 基本ステップに腕の動きを作成する。
  • 音楽にのって一連の流れを踊る。
  • フリーパートを作成し、作品に個性を持たせる。
  • ルーティンを完成させ、流れをつかんで作品を踊る。
8時間目 作品を発表して評価する
  • 作品を発表して鑑賞し、相互評価を行う。

安全管理と指導の留意点

安全管理

スポーツは楽しむものですが、怪我や事故のリスクとも背中合わせになっていることを認識しておく必要があります。
次にチーム・ダンスエアロビックの授業をすすめる上で必要な安全管理の主な内容と指導上の留意点を掲げます。

【体調管理】

教師自身の体調管理はもちろん、学習者の体調の把握や運動中の体調の変化などを観察したり、外傷だけでなく貧血や熱障害など、学習者の行動や顔色の変化などにも目を配ることが大切です。指導の前、途中、終了時に体調チェックや確認の時間を設けましょう。

【水分補給と換気】

運動をある一定時間行うと体温が上昇します。それに伴い体内の水分が失われるため、適宜水分の補給を心がける必要があります。特に室温の上昇が考えられる夏場では、換気にも十分注意しながら指導に臨むことが必要です。

【設備や環境の整備】

ダンスエアロビックを行なう上で施設的に特に注意したいのは、床の素材とその弾力性です。体育館や専用体育室のように木製フローリングで滑りにくく適度な弾力のある床の場合は問題ありませんが、コンクリートの上にピータイルやジュータンを引いただけの床は障害や外傷を招く恐れがあるため、できるだけ使用は避けましょう。また、音楽を使用するので外部に音が漏れにくい場所を確保したいものです。

【服装やシューズの選択】

ダンスエアロビックの服装は、体にフィット感があり、伸縮性が良く、動きやすく、通気性の良い素材が適しています。また、シューズは衝撃吸収に優れていて、通気性が良く、フィット感があり、ソールが曲がりやすく滑りにくい、といったものが適しています。

指導の留意点

チーム・ダンスエアロビックでは、生徒たちの心身の発達の段階に留意してすすめることが大切です。体力要素をバランスよく刺激しながら、コミュニケーション能力を高め、自発的な活動を目指せるように心がけます。

【ダンスなんて恥ずかしい…そんな中学生への指導で気を付けたいこと】

中学生はダンスに対する抵抗感や羞恥心があらわれる年齢です。「興味」「関心」「達成感」「満足感」を味わうには、指導の工夫が必要です。
授業の前半ではノリのいい生徒が好む音楽を使ってエアロビックに興味を持たせましょう。
グループの創作にはいった時には、1人1人が自由な発言ができるよう、アドバイスをすることをこころがけることが大切です。

照れずにできる!! 男子校生徒がチーム・ダンスエアロビック

筑波大学附属駒場中高等学校では、中学校体育で行う「チーム・ダンスエアロビック」の研究授業を中学2年生対象に行いました。
ダンスを指導したことのない体育教師にとって、取り組みやすく効果のあることがこの研究授業からも実証されました。
具体的な指導例も紹介されている、男子生徒たちの力強いチーム・ダンスエアロビックをご覧ください。

【創作作品 男達の勝負 テニス】

具体的な指導案

“現代的なリズムのダンス”チーム・ダンスエアロビックの実際の授業の則した指導方法を紹介しています。 ぜひご覧ください。

PDFはこちら

コラム

チーム・ダンスエアロビックで自信をつけた

ある中学校に教育実習できていた女子学生Aさん。教育実習では男子生徒に対してダンス単元を受け持つことになりました。
しかし、ダンスは大の苦手、というよりセンスがない。そんなAさんがチーム・ダンスエアロビックを指導して感じたことがありました。
それは「ルーティンが決まっていることと、反復動作が多いことで、誰でも練習すれば上達できる」ということ。また、創作ダンスの恥ずかしさは感じませんでした。
Aさんはこうしてダンス指導に自信をつけました。

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