- 教員の方向け
- 小学校体育の
エアロビクス授業

エアロビクスは“体つくり運動”に適した教材です。
今回ご紹介するエアロビクス教材を活用することで、小学校の体つくり運動領域の中でも、多様な動きをつくる運動の「体を移動する運動」や、体の動きを高める運動の「動きを持続する能力を高めるための運動」などを楽しく効果的に行えます。
音楽を利用することで、運動が得意な児童はもちろん運動を苦手とする児童も楽しく活動し、授業のねらいを達成しやすくなります。
しかし、実際の授業で行うためには「どのような音楽が適しているのか?」「どのようなステップを組み合わせればよいのか?」「どの程度の強度で動けばよいのか?」といった具体内容が示された教材が少なく、興味があっても実践が難しいという課題がありました。
ここでは、エアロビクスの特徴的な基本ステップを組み合わせた一連の動きを「プログラム」として作成した動画と学習用シートを掲載しています。
動画はスクリーンなどの大画面やタブレットを見ながら実践できるよう掲載しています。
授業の形態や学習のねらいなどに応じて、これらの教材をご活用ください。指導する際のポイントなども具体的に示していますので、これらを参考に声かけをするとよいでしょう。
また、基本のステップを学習した後は、児童が自ら主体的にステップを作ったり、対話を通して動きを教えあうなど、深い学びへ発展させる方法も解説しています。
ここでは3つのステップを取りあげて、動画と資料で動きとポイントをご紹介します。
どのステップも共通して「音楽に合わせてリズミカルに全身を使って大きく動くこと」「足と手が同調してバランスよく動くこと」が大切です。
「ジャンピングジャック」「ケンケン」「ギャロップ」のそれぞれの運動強度を上げながら約4分の連続動作を構成しました。
ステップの組み合わせを変えた2つのプログラムをご紹介します。
3つのステップを導入→レベル1→レベル2の順番に発展させたものを1セットとし、4セット繰り返します。繰り返しのつなぎの動きとして手足を同調して開閉させる「ステップタッチ」を行っています。
また、右足、左足どちらからでも動けるように、右足から2セット、左足から2セット行います。
まずはこのプログラムにチャレンジしてみましょう。
プログラムAの強度の高いレベル2を組み合わせて4セット連続して動きます。プログラムAよりも動きを素早く切り替える難しさがあり、また、創作した動きを組み合わせるなど、動き方や強度を変化させることができるプログラムです。
プログラムAをマスターしたら挑戦してみましょう。
ステップBでは基本のステップに手の動きを工夫するなどオリジナルのステップを組み合わせてみました。
さらにプログラムを発展させて、生徒が自分で作ったステップを組み合わせたり、体の向きや移動を工夫するなど新しいプログラムを作ってみましょう。
創作するときには
などに留意して作成できるとよいでしょう。
「授業づくりに役立つ資料」のコーナーの動画なども活用して、チャレンジしてみましょう。
ここではエアロビクスの特徴的なステップや動きを約3分間の連続動作でご紹介します。定位置だけでなく、前後左右の移動などを含み全身をバランスよく使っていますので、準備運動にも適しています。また、グループ活動として、生徒たちの立ち位置など構成を工夫して作品を創作することもできます。実践例を参考に運動会や学習発表会などでぜひご活用ください。
ここでは「3分エアロビクス」を練習した後に、児童が動きや構成を工夫し作成したオリジナルの「3分エアロビクス」を紹介します。タブレットも活用しながら、児童たちがより主体的に取り組み、グループでの対話的な交流が活発に行われました。
新しい3分エアロビクスの作成にもチャレンジしてみましょう。