エアロビックとは

エアロビックとは

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競技エアロビック

「エアロビクス」がスポーツに発展した競技エアロビック

エアロビックは、アメリカのケネス・H・クーパー博士が提唱した運動処方理論「エアロビクス」を起源として、その後に派生したエアロビックダンスやエクササイズを技術的に体系化して「スポーツ」に発展したものです。近年では体操競技と同様に表現スポーツや採点スポーツに位置づけられています。1982年、アメリカの『ランナーズ・ワールド誌』の発行人ロバート・アンダーソン氏がフィットネスのエアロビクスとは一線を画した競技スタイルを創案し、カリフォルニア州マウント・ビューで初の競技会を開催しました。

2年後の1984年には日本でも「第1回全日本フィットエアロビクス・チャンピオンシップ」(現在のスズキジャパンカップ)が開催されるなど世界中に広がっていきました。現在では、世界80ヶ国で行われているといわれ、スズキワールドカップエアロビック世界大会をはじめ、国際体操連盟(FIG)のワールドチャンピオンシップ、ユニバーシアード競技大会などの国際大会も開催されるなど、オリンピック種目を目指すまでになっています。

競技の概要

国際大会につながる「エアロビック・ジムナスティック種目(AG種目)」、国内での普及を目指して策定された日本独自ルールに基づく「エアロダンス種目(AD種目)」、マスで動く楽しさも共有できる「フライト種目」の3種目があります。

AG種目は、伝統的な有酸素運動に由来する、多様な「AMP(エアロビック動作パターン)」を音楽に 合わせて連続して行うことを基本とする採点競技と位置付けられています。演技は、AMP、移行動作/つなぎ、エレメントを完璧な遂行度で実施しなければなりません。
また、各構成要素はバランスよく配置されなければならず、全ての動作は適切なフォームで正確に実施され、競技エリア全てのスペースを均等にくまなく使用することとなっていますが、オリンピック憲章に則り、スポーツとして相応しくないテーマ(暴力、宗教、人種差別等)を想起させるような演技は不可です。(詳しくは、「競技規則・審判員」の項をご参照ください)

生涯エアロビック

みんなのスポーツとしての生涯エアロビック

エアロビックは、アメリカのケネス・H・クーパー博士の提唱による運動処方理論「エアロビクス」を起源とし、1980年代初頭に健康体力づくりのための運動プログラムの一つとして日本に紹介されました。このため、生涯スポーツ(健康スポーツ)として広い裾野を持っています。

エアロビックダンス・エクササイズの愛好者が増加するに従って、指導者(インストラクター)の需要も高まり、子どもから中高年者まで対象に、親子向け、妊婦向け、障がい者向けのプログラムが普及するとともに、民間スポーツクラブや公共スポーツ施設などでも様々な形でエアロビックが採用されるようになりました。

上達の指針となるエアロビック技能検定

日本エアロビック連盟では、エアロビックを理解し明快な上達の指針となるよう、水泳の泳力検定やスキーのバッヂテストと同様、1997年からエアロビックの「技能検定制度」を発表。

特に子どもたちに興味を持って取り組んでもらえるよう「ジュニア・エアロビック検定」も2007年からスタートしています。このような大衆スポーツの広がりにより、文部科学省旧庁舎3階ミュージアムのスポーツ展示コーナーでは、日本の代表的な生涯スポーツの一つとしてエアロビックが紹介されています。

スローエアロビック&アダプテッドエアロビック

エアロビックは、子どもから高齢者まで男女の区別なく手軽に楽しめる参加型のスポーツ(エクササイズ)です。特に高齢化社会に対応した「スローエアロビック」、障がい者のエアロビックとして「アダプテッドエアロビック」など、対象別やライフステージ別のプログラムの開発と、「行って楽しい」「観て楽しい」エアロビックの普及に努めています。