エアロビックとは

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「エアロビクス」がスポーツに発展した競技エアロビック

エアロビックは、アメリカのケネス・H・クーパー博士が提唱した運動処方理論「エアロビクス」を起源とし、そこから派生したエアロビックダンスやエクササイズを技術的に体系化することで、「スポーツ」として発展しました。現在では、体操競技と同様に、表現性と採点によって評価される競技スポーツとして位置づけられています。

1982年、アメリカのロバート・アンダーソン氏が、フィットネスとしてのエアロビクスとは一線を画した競技スタイルを考案し、カリフォルニア州で初の競技会を開催しました。これを契機に、競技エアロビックの国際的な普及を目的としたアメリカと日本の2本部制の組織「FIA」が誕生します。

1984年には、日本初のエアロビック競技大会「ドールカップ第1回全日本エアロビック選手権大会」(現・スズキジャパンカップ)が開催され、競技は国内外へと広がっていきました。さらに1989年には、「FIA」が日本を本部とする国際組織「IAF」に再構築され、1990年にはスズキワールドカップ世界大会がスタートしました。

1992年には日本エアロビック連盟(JAF)が設立され、これを契機に国内における競技エアロビックの普及はさらに進みました。その後、国際ルールの統一が進み、国際体操連盟(FIG)によるワールドチャンピオンシップやワールドゲームズなどの国際大会も開催されるようになり、現在ではオリンピック種目化を目指す競技へと成長しています。

こうした競技の高度化が進む一方で、日本エアロビック連盟(JAF)を中心に、国内普及を目的とした身近な競技種目の導入も進められてきました。現在では、子どもから幅広い年齢層まで、多くの人々がアスリートとして競技エアロビックを楽しんでいます。

競技種目について

競技エアロビックは、大きく「エアロビック・ジムナスティック(AG)」「エアロダンス(AD)」「フライト」の3種目に分類されます。

AG種目は体操競技の一つに位置づけられ、エレメントと呼ばれる高難度技の完成度に加え、演技の芸術性や遂行度を競います。国際体操連盟が4年ごとに改訂する国際ルールに基づき、約1分20秒の演技を行い、シングルやペアなど5つのカテゴリーが設けられています。

一方、エアロダンス(AD)種目は、選手の個性を生かした表現を重視し、4つの必修動作と軽快なステップを組み合わせて演技を行います。競技エアロビックの国内普及を目的として、日本独自のルールにより開発され、2022年からスタートしました。年代別のシングルおよびチーム競技があり、特にチームでは動きの一致性や構成の面白さが評価されます。

エアロダンス種目

フライト種目は、有酸素能力をベースに「心・技・体」のバランスで競う個人競技で、音楽に合わせて一斉に行う集団形式が特徴です。こちらも日本独自の競技として、年代別に幅広い層に親しまれています。

フライト種目

時代に応える生涯スポーツとしてのエアロビック

エアロビックは、アメリカのケネス・H・クーパー博士が提唱した運動処方理論「エアロビクス」を起源とし、全身持久力を高める運動プログラムとして、1980年代初頭に日本へ紹介されました。このことから、生涯スポーツ(健康スポーツ)として幅広い層に親しまれる基盤を持つスポーツといえます。

生涯エアロビック

エアロビックダンス・エクササイズの愛好者の増加に伴い、指導者の需要も高まりました。日本エアロビック連盟(JAF)をはじめとする関係団体や指導者の取り組みにより、子どもから中高年者までを対象に、親子向け、妊婦向け、障がい者向け(パラエアロビック)など多様なプログラムが普及し、民間スポーツクラブや公共スポーツ施設などにおいても、さまざまなスタイルのプログラムとして展開されています。

パラエアロビック

さらに、2017年の学習指導要領の改訂を契機に、学校体育をはじめとする教育の場にも広がり、子どもたちへの実践が進められています。現在では、時代のニーズを背景に、中強度運動としての効果を低強度運動へと応用し、超高齢社会への貢献を目的とした「スローエアロビック」の普及が進められています。

教育

スローエアロビック1

スローエアロビック2

日本エアロビック連盟(JAF)では、エアロビック独自の技術を分析し、「ビートテクニック」として体系化しています。これを基盤に、上達の指針となる技術教程を構築し、水泳の泳力検定やスキーのバッジテストと同様の「技能検定制度」として、1997年より検定システムを実施しています。
エアロビックの技術がわかる動画は、こちらをご覧ください。

また、子どもたちが興味を持って取り組めるよう、「ジュニア・エアロビック検定」を2007年からスタートし、普及と育成の両面から取り組みを進めています。